上下左右に眼をむけたり、眼球をぐるぐる回したりする
ようなトレーニングが、速読の書籍を読んでみると書いてあると思いますが、

これは何のためのトレーニングか理解して行うことは、
とても大切なことかと思います。

眼球筋肉トレーニングとして行うのでしょうか?
それとも、
眼球筋肉(筋)のストレッチとして行うのでしょうか?


後者の眼球筋肉(筋)のストレッチであると考えています。
実際に、速読の書籍の中には、訓練前のストレッチとして書かれている
ものも多いかと思います。

もし、
限界すれすれまで眼球を無理矢理伸ばしたり、
眼球の筋肉ががもうしんどいと悲鳴を上げているのにもう10秒
この状態を維持するのだ!
と、眼の筋肉に負荷を与えたほうが、トレーニングとしていいのではないかと
考えられているかたがいらっしゃったら、
それは帰って眼球の筋肉をほぐすという面では遠回りになるかと
思います。


走る前にアキレス腱を伸ばしてみたり、
長く同じ姿勢でいたので、背伸びをしたり、
肩がこったので、首や、腕を回したりすると思いますが、
ストレッチとはこういう体の動作にあたります。

背伸びや方がこった時に、
限界ぎりぎりまで筋肉が悲鳴を上げるまでおこなったり、
首の筋が切れそうなくらいまで伸ばしたりしませんよね?
自分の体の筋や筋肉を気持ちよく伸ばして、
硬くなった筋肉をほぐすために行いますよね。

速読における
上下左右に眼をむけたり、眼球をぐるぐる回したりする眼球ストレッチも
同じことです。
眼球の筋肉(筋)を伸ばしていて気持ちいいところまで。
もしくは、ちょっと痛くなる手前の気持ちいいところでとめて、
ゆっくり気持ちな~と感じながら(脳に伝えながら)行ったほうが、
効果的です。

私は武道が趣味なのですが、
稽古前の柔軟体操(ストレッチ)は、痛くなるぎりぎりの気持ちいい箇所で
とめて、息を吐き出すことで体の力を抜きながら気持ちよく行います。
無理やり行うと、かえって筋を痛めてしまうし、
翌日かえって体が固くなってしまうからです。

ストレッチというのは、
自分が痛くて苦痛を覚えるところまで負荷を掛けて行うと、
脳が、ここまで伸ばしたら負荷がかかるから、
ここまで伸びるのをやめよう!と思ってしまい、
筋肉が硬くなって、かえって前日より固くなってしまいます。

ストレッチと筋肉トレーニングを勘違いして、
無理な眼球筋肉トレーニングまがいのことをやっった次の日は、
前日は痛みを感じなかったところで早くも痛いと感じたり、
眼の動きが重たいな~と感じた経験があるかたも
いらっしゃるかもしれません。

速読に限らず、ストレッチは痛くなる手前の
気持ちいいところまで伸ばして、脳みそに気持ちね~と伝えながら行うのが、
よいかともいます。

では、眼球の筋力アップは必要ないのかといいますと、
このようなおおざっぱな動きの筋肉は不要だと思います。
眼球は、起きている間中動かしていますよね?
むしろ酷使しているくらいです。
大雑把な動きのための筋力は充分ああるのではないでしょうか。
凝り固まった筋肉では柔軟に動かすことができないので、
むしろ、ストレッチを行ってやわらかい筋肉にしたほうがよいです。
また、速読の繊細な眼を動かす筋力は、
本サイトで紹介しております、高速眼球移動訓練でこそ養えるものかと思います。


最期に、
眼球ストレッチも、わざわざ眼球ストレッチのための時間をとる必要はありませ
ん。
朝起きて、歯磨きをする時でもいいですし、
お風呂に入ってゆったりしている時でもいいですし、
寝る前、眼をつむった時でもよいかと思います。

眼の筋が伸びて、ほんの痛くて、気持ちいい状態のまま、
ご自身が気持ちいと感じるならば、何秒でもいいので伸ばせばよいかと思います。
ストレッチ時間としては1分程度でも充分かと思います。

大切なことは、いつでもどこでも、長期間続けることだと思っています。