速読には音声化を最小限にする(もしくは無くしてしまう)

のが大切だという知識は速読学習者にとっては

常識的なことだと思います


では、

根幹部分の意味の理解できる部分を残しつつも

音声化を限りなく少なくするために、

どのような具体的な訓練をされているでしょうか


一般的に速読書籍には、『 音声化 』をしない方がいい


とは耳にたこができるほど記載されているが、

実際には具体的な提案が記載されていないのが実際です



そこで、熱心な速読学習者は、

普通の読書のやり方で

『 頭の中を空っぽ 』にして、

何も考えず文字を追って行き、音声化しそうになったら、

『 さらに頭の中を空っぽ 』にして、

とりあえずページをぺらぺらめくっていって、

いつの日か意味が勝手に入ってくることを

願っているのではないでしょうか



このような試みは、

これはこれで、あながち嘘ではないのような気もするのですが、

ある程度の速読レベルの人や、読書に慣れ親しんだ人にしか

当てはまらない項目だと私自身思っています


月に数冊程度の読書量の一般人がこんな事をしていても、

音声化を抑えた、速読ができるようにはならないと

思っています。。。



それどころか、

周辺視野状態で滑らかな眼球の動きも出来ない者が、

音声化を抑えるためには音声化をしないものと信じて、

通常の生活から自分自身の音声化をまったく削除してしまったら、

どんどんおばかさんになって行きますのでご注意ください


私自身、試行錯誤の段階の時に、

上記失敗を1ヶ月ほど行なった経験があり、

まったく物事が頭に入ってこず、

頭の回転が鈍ったな〜と感じた体験があり、

随分無駄な時間を過ごしたと思い返しております

みなさんには同じ失敗と誤解をして欲しくないなと、

今回の記事を作成しました




だって、

音声化しようとせず、

普通の読書の状態(中心視野)で、

何も考えず、文章読んでみてください?

幼稚園児の本ですら理解できなくないですか?





では、

どのようにして音声化を無くして行くのか。


実は、

『 音声化を無くす 』とは真逆の方向で、

『 音声化マックス!! 』なのです

音声化を極限まで高めた先に、

音声化なしの速読の世界がまっているのです


(速読教材に速聴のCD等があるのはここからきているのか?

 とも思います。)



えええええええぇぇぇーーーーー!!!!???

と驚かれるもの無理はありませんが、

こちらから攻めた方が、

きっと音声化を少なくした速読に近づけるはずです





図解するとこんな感じです。
IMG_0252

図中の①が通常の読書速度だとして、

 ギザギザの上下の幅が声の大きさで、

 ギザギザの左右の幅が音声化のスピードだとします。

②は心の中でいつもより早口で読んでみている感じです。


もっともっと頑張って、速度を上げてみましょう

③の超早口では、

もう心のなかでも全部の文字はうまく言えてない感じです。


さらに速度を頑張って加速します。

④のようにもはや何を言っているのか自分でもわかりませんが、

 とにかく高速で文字を追いながら音声化です。

⑤でマックス振り切れて、

 『ピーーーーーー』という感じです。

 実際には、この『ピーーーーー』という音の替わりに、

 ご自身の『す〜〜〜〜』という、
 
 『 非常にゆっくりはかれる呼吸(丹田式呼吸・複式呼吸)』
 
 の音のみとなろうかと思います。



このように、どんどん加速していると、

最初のうちは、

高速視線移動訓練の時のように、

くくく〜かかかか、、、ぬおおおぉぉぉっとなりますが、

慣れてくると力を抜いて出来るようになります。


そして、

ある時、

『 音声化が邪魔 』

『 音声化がうっとおしい 』


という感覚が芽生えてきます。

そうなったらもうこっちのものです。

この感覚は、 非常に大切な気づきです

(この感覚にならないとうことは、

 あいかわらずゆっくり文字を捉えているか、

 周辺視野で滑らかに多くの活字を捉えていないかの

 どちらかと思います。)

あとは、

周辺視野で視線の動きを少なく、滑らかに

活字を追って行くとともに、

ここの記事のように、

文字を思い浮かべるという作業に移行していけば良いのです


何も考えまい(音声化をすまい)と、

ただ、ぼけーと本を見てるだけだと、眠たくなってくるだけです
が、

この方法(ちゃんとした速読訓練)だと、

頭にのなかの血流量がふえて、本を読んでいる時(速読中)に、

脳が血流でびりびりして、非常に心地良いです







超高速の音声化(音声化を少なくする)の訓練

というのも結局のところは、

周辺視野で一生懸命活字を高速で捉えて行こうと

いう速読訓練につながります


この際、

必然的に眼球の速度が高速になり、 呼吸も深くゆっくりになります

この時に、眼球の動きをなめなかに使えないと、

視線がカクカクしてうまく動かせず、

速読感覚を掴むのにいいところまで行っていても、

文字を認識するのに無駄な意識を使ってしまい、

速読感覚にたどり着かないかもしれませんので、

やはり速読の基礎訓練は欠かさずに行なっておきましょう





ちなみに、『 音声化を無くす 』というよりは、

音声化を抑えると考えた方がよいかもしれません。

速読中の感覚としては、

音声化はほとんど消えているが、

なんとなく音声化しているような錯覚があります

(ところどころはしているのかも?) 

音声化はなくなったが、

普通の読書の時の音声化の時の

理解の肝の部分にはつながっている感じです。




当速読ブログサイトでは、

ここの記事のように、

文字を思い浮かべるという作業を推奨していますが、

今回解説させていただいた段階を踏まずに、

パッと見たものを全く音声かなしで頭にイメージしてるだけで

音声化をなくそうとしてたら、ふぬけになります!!!

実践済み。 


音声化をゼロにするということは、

もはや、何も考えていないに等しいです。

気をつけてください!!!


今回の記事に記載している段階をこえた後に、

取組んでいただけたらと思います