速読関連の書籍を読むと、
丹田呼吸法や、複式呼吸が記述されています。
特に、吸い込むより、吐き出すほうを意識しなさいと
書かれている書籍が多いと思います。

本にはリラックスのためと書いてありますが、
その通りで、
私の経験からで恐縮ですが、もう少し、突き詰めて記載すると、
息をゆっくり細く吐き出すことで、
眼球のまわりの筋肉の余分な力が抜けるので、
より速く無駄な筋肉を使わず、眼球を動かせるようになると実感しています。


私は武道が趣味なのですが、
柔軟体操の時には、必ず息を吐きながら行うように指導されますし、指導します。
息を吐き出すときには、体の余分な力が抜けるので、
よりしっかり曲げることができて、体の筋を伸ばすことができます。

また
突きや蹴りをする瞬間も、必ず息を吐きます。
突きや蹴りは、対処物に拳や足が当る瞬間までは、
無駄な力が入らないほうが、スピーディに動かせるからです。
武道では、
『えあっ!!』や『せいっ!!』など、気合を聞いたことがあると思いますが、
あれは、息を吐き出しながら突き蹴りを行うためのものなのです。

ボクシングやK-1の試合を見ていると、
ボクサーが、『シュッ!』『シュッ!』と言いながら
パンチをしているのを見ることがあるかと思いますが、
これも同様に、パンチが当る直前までは、
体の余分な力を抜いてスピードを上げているのです。


速読の時も同様で、丹田(複式)呼吸法を行うことで、
気分も落ち着きますが、
それ以上に、
余分な体の力を抜いて、スピーディに眼球を動かせるようにするために
行うものと私は思っています。