『 通常の読書 』と『 速読 』のやり方の違いに、

中心視野と周辺視野を用いるとうことを今までに論じてきましたが、

今回は、根本的な速読の原理を説明してみたいと思います。

今回も、私の独自の感覚になります

もっと別のうまい表現があればいいといつも思うのですが





通常の読書では、図解するまでもなく、

中心視野を活字の上に意識的に走らせ、

追唱(ついしょう)して(頭の中で声に出して)

意味を拾っていきます。


一方、速読は、

無意識が勝手に追ってくれた活字を周辺視野で捉える

という感覚になろうかと思います


『 行 』を追う、『 活字 』を追う

最初の動きを意識的に行うのが普通の読書で、

無意識に追わせるのが速読になろうかと思います


活字を追いたがっている無意識(潜在意識)の営みに気がつくこと。

これが速読の根幹だと思います。



今回のこの表現は、

かなり速読の原理に迫っているのではなかろうかと思います






当速読サイト(速読ライフワーク)では、

高速視線移動訓練を推奨しておりますが、

視線を限界近くまで動かしていると、

ある時、

視線の動きより、

意識が先行して動いていくという感覚を


体験して頂けるはずです



速読学習者は、本を使った速読訓練の際、

この、

読もうとしている行より先の行へまで視線が高速で移動している感覚

に気がつくこと。これがとても重要です

(眼球が自動で動くので、

 その動きで1行1行追っていくというのではありません。

 意識が勝手に行を追っていくという感覚です。)

これが、速読習得のための根本の原理ではないかと思います



視線が勝手に高速で走ってくれたあと、

その追った行を

周辺視野で包み込むように眺めるのです



無意識が視線を追っているという営みは、

わずかな変化だと思いますが、

この変化に気がついてあげる
と、

普通の読書をするように1行1行読んでいても、

5000(文字/分)はいけるようになると思います





周辺視野で1行ずつ順に活字を追っていると、

 2・3行先の行が、ちょっと光が走ったように見える

 2・3行先の行にさささささと視線が走っているように見える

 2・3行先の行でも視野に捉えられている

 2・3行先の行が微妙に振動して見える


などなど、人によっては様々な表現になり、

私自身どう表現していいか分かりませんが、

私の場合、2・3行先の行が微妙に振動して、

ちょっと光が走ったように感じます



とにもかくにも、勝手に視線や意識が活字を追っている

という小さな変化に気がつくことです


眼球の動きがなめらかでないと、気付けないほど、

わずかな営みです。

眼球の動かし方に振れが多い時(無駄な動きが多い時)は、

この微かな営みに気がつくことができにくいと思います。




周辺視野のややうすいところに意識を置いてみたり、

周辺視野でなぞろうとする行の2・3行先の行に意識を向けて見ると、

この感覚を感じやすいかもしれません





最後に注意点としては、

大前提として、頭がフル回転している必要があります

高速ページめくりや、高速視線移動訓練を行なった後、

本を読んでみると良いです。


がんばろうとすると、眼球の動きがでしゃばってきますが、

無意識(潜在意識)が活字を追うのはむしろ頑張らない方向の方が、

発動しやすいです


加速したぞ、あとは頼むぞ的な、

お任せする感じが丁度いいです


微動な視線の動きを崩さないように、保っていたら

だんだん無意識(自動)でできるようになってきます。


意識的に動かそうとするのではないので、

勝手に眼球の動きは細かくなってきます。

滑らかで加速され、

ブレが少ない視線の動きで読んで行けるようになります