人がものを見るときの見方(見え方)は
『中心視野』『周辺視野』の2つに分類されます。
以下、特徴をまとめるとともに、
何故、速読は周辺視野でなければならないかを
まとめさせていただいております

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見え方の範囲
 中心視野
  視線を中心にした約20度の範囲
  (視線中心付近のごくわずかな範囲)

 周辺視野 
  中心視野から外れた上下150度左右180度の範囲
  (視線中心から外れた漠然と認識てきている範囲)


用途と見え方の特徴

 中心視野(意識下)
  テレビや普通の読書の際の日常生活で意識的に使用

  一点を凝視して見る事で色や形を正確に捉えることができる


 周辺視野(無意識下)
  風景を眺めたり、コップをを持ち上げるなどといった
  動作の時に無意識で使用

  視野の周辺部の広い範囲の動きや位置を漠然と捉えることができる
   (一度に得られる情報量が多い
   (対象の色や型を捉えてはいるが、はっきりと認識できていない)

  動いているもの移動する対象点滅物)に対して
   中心視野より優れた認識力を持つ
   (中心視よりも反応速度が早い

  目に余計な力が入らないので目の疲労度が少ない



速読が周辺視野を用いる理由

上記の周辺視野の特徴のなかで、
『周辺視野は広い部分を漠然と確認できる』ということは
認識している方は多いかと思いますが、
動いているもの(移動する対象点滅物)に対して
中心視野より優れた認識力を持つ
という特徴をご存知の方は少なかったのではないでしょうか?


読書中は、眼球を動かしますので
読書をしている時は、
文字が眼球の動きにあわせて
まるで視界の中を流れている
相対的に表現することもできると思います。

つまり、読書中は、
文字が『動いているもの(移動する対象点滅物)』
ということができるかと思います(滝汗)。

動いているものを見るのに適しているのは、、、


周辺視野です。




ですから、
速読をする時には周辺視野状態が必要なのです。
速読には周辺視野なのです





以下は、余談です
ちなみに、わたしは武道が趣味なのですが、
当然、突きや蹴りを認識するためには、上記している通り、
周辺視野の方が認識しやすいので、
周辺視野の状態で稽古しています。
運用法(乱取り・組手)の時はなおさらです。
武道の世界では、
周辺視野のことを『八方目(はっぽうもく)』と呼んでいます。

その他、
周辺視は野球やサッカー、ボクシングなど、
あらゆるスポーツのトップレベルを目指すためのトレーニングとして
取り入れられています